作者 二語十
あらすじ
「お客様の中に探偵の方いらっしゃいませんか?」
上空1万メートルを飛ぶ旅客機のなか、慌てた様子のキャビンアテンダントが近づいてくる。
厄介な出来事によく遭遇する【巻き込まれ体質】を自認している君塚公彦だったが、さすがに空耳を疑う。しかし・・
「はい、私は探偵です」
隣りに座っていた同年代くらいの少女が真っ直ぐ手を上げていた。
白銀色のショートカット、吸い込まれそうな青い瞳、雪のように白い肌、非現実的な美しさの女性。
「なあ、あんた名前は?」『ちょうどよかった。君、私の助手になってよ』「は?」『シエスタ。それが私の名前』
それが君塚公彦と【名探偵】シエスタとの出会いだった。
このあと二人は3年にもわたる目も眩むような冒険劇を繰り広げ、様々な事件を解決し―――
そして死に別れた。
― 更に一年後 ―
『あんたが名探偵?』『ひとつ依頼をしたいの』
探偵はもう、死んでいる。これは探偵を失った助手の、終わりのその先の物語。
この物語の魅力
タイトルから受ける印象は推理モノやミステリーと言った感じですが、実は現代異能ファンタジー。
三年にもわたる冒険を経て名探偵を失ってしまった助手の公彦。
そこに自分の心臓が会いたがっている人を探してほしいと、不思議な依頼をしてくる夏凪渚。
二人の出会いから物語は再び動き始め、不思議な事件や秘密結社「SPES」との戦いなんかに巻き込まれたりします。
キャラクター同士の掛け合いも面白く、日常パートも楽しく読むことができます。
しかし、シリアスなバトルシーンでも日常パートと同じような、悪く言えばちょっとふざけた感じの会話で進むので、合わない人は合わないかもしれません。
序盤から気になるポイントも多く、
- シエスタの死の真相
- 夏凪の心臓の記憶
- 秘密結社『SPES』の目的
これらの謎が少しずつ開示されるにつれて物語にどんどん引き込まれていきます。
現在2,021年夏アニメが放送中で、毎週楽しみに見てます。映像で見るシエスタが超かわいい!
現在5巻まで刊行されていて、話としては一段落ついた感じなのですが、アニメ放送の効果で原作もバカ売れしているみたいなのでもう少し続きが読みたいところです。
既刊
- 探偵はもう、死んでいる。
- 探偵はもう、死んでいる。2
- 探偵はもう、死んでいる。3
- 探偵はもう、死んでいる。4
- 探偵はもう、死んでいる。5
・楽天 → 探偵はもう死んでいる。
・bookwalker → https://bookwalker.jp/deb20c6580-97db-4fe4-bc21-0d45c1c9ce9d/?acode=x3t49wYt