作者 北山結莉
あらすじ
7歳の少年・天川春人は、親の離婚による引っ越しのため、同じ年の最愛の
幼馴染・綾瀬美春と悲しい別れを迎えてしまう。
「ハルくん、行っちゃやだよぉ!一緒にいてよぉ」泣き叫ぶ美春に、春人は
「俺、大きくなったら迎えに行くから!その時は結婚しよう!ずっと傍にいて死んでもみーちゃんのこと守るから!」
眩しいくらいに可憐な笑みを浮かべる美春に春人は、絶対にこの約束を叶えようと誓うのだった。
それから春人は勉学、武道、家事にいたるまで愚直に努力を続けるのだった。美春との再開を夢見て・・。
高校に進学し、美春のいる街に戻ってきた春人は、美春の失踪を知る。
道を見失った春人は少しずつ無気力になっていき、4年後乗っていたバスの事故で死亡してしまう・・。
ベルトラム王国の王都ベルトラントのスラム街に暮らす7歳の孤児「リオ」は、ある日自分が二人分の記憶を持っていることに気づく。
「リオ」としての7年分の記憶。そして日本の大学生「天川春人」としての20年分の記憶。
天川春人の記憶を持つリオは、日本人として生きた20年分の記憶を活かし、様々な逆境をはねのけ、強く生き抜いていく。
この作品の魅力
超・王道のファンタジー。というより、「こういうファンタジー物を読みたかった」を形にしたような物語。(私的見解)
異世界転生ものだが、転生する前の世界にも再開を誓った幼馴染がいて、温かいエピソードがある。というのがこの物語の魅力に更に磨きをかけている。
主人公のリオは母親を目の前で殺され、父は物心がつく前に他界、国の王女を助けるも犯人に仕立て上げられそうになり拷問される。
王女を助けた褒美に王立学園に通うも周りの貴族から陰湿ないじめを受ける、野外演習でまたもや王女を助けるも王女を危機に陥れた犯人にされるなど、序盤の展開がかなり辛い。
そんな状況にありながら努力を続けるリオ(春人)に自然と感情移入していき物語へと引き込まれていきます。
現在アニメ放映中(2021年夏)好きな作品だけに毎週楽しみにして見ています。
既刊
1 精霊幻想記 1.偽りの王国
2 精霊幻想記 2.精霊の祝福
3 精霊幻想記 3.決別の鎮魂歌
4 精霊幻想記 4.悠久の君
5 精霊幻想記 5.白銀の花嫁
6 精霊幻想記 6.逢魔の前奏曲
7 精霊幻想記 7.夜明けの輪舞曲
8 精霊幻想記 8.追憶の彼方
9 精霊幻想記 9.月下の勇者
10 精霊幻想記 10.輪廻の勿忘草
11 精霊幻想記 11.始まりの奏鳴曲
12 精霊幻想記 12.戦場の交響曲
13 精霊幻想記 13.対の紫水晶
14 精霊幻想記 14.復讐の叙情詩
15 精霊幻想記 15.勇者の狂想曲
16 精霊幻想記 16.騎士の休日
17 精霊幻想記 17.聖女の福音
18 精霊幻想記 18.大地の獣
19 精霊幻想記 19.風の太刀
- 20 精霊幻想記 20.彼女の聖戦
- 21 精霊幻想記 21.竜の眷属
- 22 精霊幻想記 22.純白の方程式
- 23 精霊幻想記 23.春の戯曲
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