作者 逆井宅馬
あらすじ
豚のレバーを食べて意識を失った、眼鏡ヒョロガリクソ童貞の俺。
異世界に転生したと思ったら豚になっていた!
豚小屋で転がる俺を助けてくれたのは、心の声が聞こえるイェスマという種族の少女ジェス。
――「ごめんなさい。ブタさんじゃないんですね」「私の名前はジェスです」「よろしくおねがいしますね、豚さん。」――
あかん。いやいやいけない。まったく、オタクはすぐそうやってガチ恋する。
諸君、どんな美少女に出会ってもガチ恋はいけない。遠くからそっと応援してやるのが、俺たちオタクの役目なのだ。
イェスマとして人間社会で差別され、使用人として働いているジェスは使用人をやめ、王都へ行かねばならないらしい。
しかし、旅に出た途端イェスマを狙う殺し屋が次々と現れて・・・
この物語の魅力
豚に転生した主人公と心が読める少女の恋愛ファンタジーといった感じ。
世界観としては少しダークファンタジーよりな設定ですが、一人称で語られる地の文が主人公の妄想全開で面白く、あまり暗さを感じさせません。
魔法もない、スキルもない、ただの豚に転生した主人公が殺し屋に狙われている少女を機転を利かせて助けていく。
オタクで自己評価が低い主人公と心優しい少女が信頼を築いていき、相思相愛ではあるものの
主人公が豚だからと引いていく感じが悲しくて泣けます。
この本の1巻を読んでの感想は「まさかこんなふざけたタイトルの本で泣くとは・・・」
タイトルから受ける印象とは真逆な王道ファンタジーです。
既刊
- 豚のレバーは加熱しろ
- 豚のレバーは加熱しろ(2回目)
- 豚のレバーは加熱しろ(3回目)
- 豚のレバーは加熱しろ(4回目)
・bookwalker → https://bookwalker.jp/decb799d9b-3c9d-4ce8-92b0-583731922502/?acode=x3t49wYt
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