灰と幻想のグリムガル 

作者 十文字 青

あらすじ

―― 目覚めよ ――

ハルヒロは気づくと暗闇の中にいた。ここはどこなのか?自分のことも名前しかわからない。

周囲には自分と同じく何もわからない男女11人。

そして地下から外に出た先にはまるでゲームの中のような世界。

この世界で生きていくためにハルヒロは自分と同じ境遇の仲間たちとパーティを組み、職業・スキルを習い、義勇兵見習いとして「グリムガル」への一歩を踏み出していく。

この物語の魅力

1巻のあとがきで作者が影響を受けていると言っていたように、昔のRPGのような世界の物語。

ハルヒロ含め12人が何も覚えていないまま異世界に飛ばされ、ギルドに入り、パーティーを組んで適正の狩場にお金と経験を稼ぎに行く。オンラインRPGそのまんまな設定。

ハルヒロ達は最初は最弱モンスターのゴブリンですら、6人がかりでやっと倒せるかどうかというくらいに弱い。

そこからギリギリの戦いを乗り越え、少しづつ強くなっていくというのが面白く、

でも割とあっさり仲間が死んだりして、

物語が進めば誰かいなくなるかもしれないと思うと、キャラクター一人一人に愛着がわきます。

仲間に一人喧嘩腰でものすごくうざいキャラがいるのですが、そのキャラですら(言動は変わらないのに)物語が進むとカッコよく見えてきます。w

仲間の死を乗り越え、絶望の縁に立たされながらも、リーダーとして仲間を引っ張ろうともがくハルヒロはすごくカッコいいです。

戦闘のギリギリ感、弱いながらもできることを頑張り、いつの間にか強くなっていく。そんなパーティの成長を楽しめるのがこの物語の魅力です。

ゲームのRPGなどが好きな人にはぶっ刺さる物語だと思います。

既刊

level 1 ささやき、詠唱、祈り、目覚めよ
level 2 大切じゃないものなんか、ない。
level 3 思い通りに行かないのが世の中だと割り切るしかなくても
level 4 導き導かれし者たち
level 5 笑わないで聞いておくれよ
level 6 とるにたらない栄光に向かって
level 7 彼方の虹
level 8 そして僕らは明日を待つ
level 9 ここにいる今、遥か遠くへ
level 10 ラブソングは届かない
level 11 あの時それぞれの道で夢を見た
level 12 それはある島と竜を巡る伝説の始まり
level 13 心、ひらけ、新たなる扉
level 14 パラノマニア
level 14+ 相変わらずではいられない
level 14++ もし君とまた会えたなら
level 15 強くて儚きニューゲーム
level 16 さよならの訳さえ僕らは知らないままで
level 17 いつか戦いの日にさらばと告げよう

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