あらすじ
灯火の神に誓いを立て、少年は聖騎士への道を歩みだす――。
かつて滅びた死者の街――人里離れたこの地に一人の生きた子供、ウィルがいた。
少年を育てるのは三人の不死者。豪快な骸骨の剣士のブラッド。淑やかな神官ミイラのマリー。偏屈な魔法使いの幽霊のガス。
彼ら三人に教えを受け、愛を注がれ少年は育てられる。
そしていつしか少年は一つの疑念を抱く。「……この『僕』って、何者なんだ?」
ウィルにより解き明かされる最果ての街に秘められた不死者たちの抱える謎。
善なる神々の愛と慈悲。悪なる神々の偏執と狂気。
「約束だ。ちょいと長いが、語ってやる。多くの英雄と俺たちの死の……、そして、お前がここで育った話でもある」――
その全てを知る時、少年は聖騎士への道を歩みだす。
この物語の魅力・感想
世界観というかの作品自体の雰囲気が良く、美しさすら感じるくらい。
良い意味で昔ながらのファンタジーといった感じ。しっかりその世界観でわくわくさせてくれます。
序盤は3人の育ての親のアンデットとの絆を深めながら修行を積んでいく。
主人公は人間で、育ての親はアンデット3人という奇妙な組み合わせながら、しっかりと愛情を注いで主人公を育てていく心温まる展開に惹きつけられて、
育ての親との別れの場面では涙させられるという、家族との絆が描かれていきます。
主人公が旅立ってからは、世間を全く知らない主人公が個性的な仲間たちと出会い、様々な強敵たちと戦い、仲間との絆を深めていく。
王道ながら作品の雰囲気と合わせて、とても魅力的な作品なのですが、難点は原作が2017年から新刊が出ていないこと。
とても面白い作品ですし、昨年アニメ化もしているので、ぜひ続きが読みたいです。
既刊
- 最果てのパラディン1 死者の街の少年
- 最果てのパラディン2 獣の森の射手
- 最果てのパラディン3〈上〉 鉄錆の山の王
- 最果てのパラディン3〈下〉 鉄錆の山の王
- 最果てのパラディン4 灯の港の群像
・Bookwalker
https://bookwalker.jp/de767f2d94-bff4-4709-ade9-9df281aca68f/?acode=x3t49wYt