作者 三河ごーすと
あらすじ
同級生から、兄妹へ。
一つ屋根の下の日々。
高校生の浅村悠太は、親の再婚をきっかけに、同学年の美少女・綾瀬沙季と一つ屋根の下で兄妹として暮らすことになった。
互いに両親の不仲を見てきたため男女関係に慎重な価値観を持つ二人は、歩み寄りすぎず、対立もせず、適度な距離感を保とうと約束する。
家族の愛情に飢え孤独に努力を重ねてきたがゆえに他人に甘える術を知らない沙季と、彼女の兄としての関わり方に戸惑う悠太。
どこか似た者同士だった二人は、次第に互いとの生活に居心地の良さを感じていき……。
これはいつか恋に至るかもしれない物語。
赤の他人だった男女の関係が、少しずつ、近づいていき、ゆっくりと、変わっていく日々を綴った、恋愛生活小説。
この物語の魅力
最近のラブコメではよくある親同士の再婚で同級生と義兄妹になってしまうという設定。
ただ、最初はお互いがお互いに期待せず、気になったらその都度『すりあわせ』していこうという、冷めているというか理性的というか、そういった距離感なのが特徴的。
お互いが似た価値観を持ち、最初は他人ぽい関係からスタートして、同居生活の中で『すり合わせ』をしていくことで心の距離を縮めていく。
『同じ価値観の隣人』くらいの関係性が長く続くため、序盤はあまり盛り上がることなく淡々と話が進んでいく。
しかし、二人が恋心を意識し始めてからが物語に一気に惹きつけられ、尻上がりに話が面白くなっていく。
物語は雄太と紗季の両方の視点から二人の心理描写を丁寧に描いてくれているため、話が分かりやすく、ラノベ初心者にもお勧め。
既刊
- 義妹生活
- 義妹生活 2
- 義妹生活 3
- 義妹生活 4
・楽天 → 義妹生活
・Bookwalker → https://bookwalker.jp/deaa5b0a60-7847-488f-8be7-636cec8eaa84/?acode=x3t49wYt