作者 安里 アサト
あらすじ
サンマグノリア共和国。
そこは日々、隣国である「帝国」の無人兵器《レギオン》による侵略を受けていた。
しかしその攻撃に対して、共和国側も同型兵器の開発に成功し、辛うじて犠牲を出すことなく、その脅威を退けていたのだった。
そう――表向きは。
本当は誰も死んでいないわけではなかった。共和国全85区画の外。《存在しない“第86区”》。
そこでは「エイティシックス」の烙印を押された少年少女たちが日夜《有人の無人機として》戦い続けていた――。
死地へ向かう若者たちを率いる少年・シンと、遥か後方から、特殊通信で彼らの指揮を執る“指揮管制官(ハンドラー)”となった少女・レーナ。
二人の激しくも悲しい戦いと、別れの物語が始まる――!
この物語の魅力
序盤は、人種差別を受け人間扱いをされないシンたちエイティシックスと、差別をよしとせず、エイティシックスたちともわかり合おうとするハンドラーの少女レーナのボーイ・ミーツ・ガールといった展開で話が進んでいく。
絶望的な戦いを強いられ、仲間が次々と亡くなっていくなか、なんとかシンたちエイティシックスを救おう・わかり合おうとするレーナに胸を打たれる。
しかしそんなレーナをあざ笑うかの如く共和国はシンたちエイティシックスを死地へと追いやっていく。
激しくも悲しい戦争をシンとレーナの2人の視点で描かれていく物語がとても悲しく胸を打ちます。
間違いなく傑作!!ミリタリーものに抵抗がない方は読んでおいて損はないです!
2021年に2クール分アニメ化もされていて、こちらもかなりいい出来でした。
小説では戦闘の描写が少々わかりにくいところもあるので、これから読みたいと思っている方はアニメから入るのも良いかもしれません。
既刊
- 86―エイティシックス―
- 86―エイティシックス―Ep.2 ―ラン・スルー・ザ・バトルフロント―〈上〉
- 86―エイティシックス―Ep.3 ―ラン・スルー・ザ・バトルフロント―〈下〉
- 86―エイティシックス―Ep.4 ―アンダー・プレッシャー―
- 86―エイティシックス―Ep.5 ―死よ、驕るなかれ―
- 86―エイティシックス―Ep.6 ―明けねばこそ夜は永く―
- 86―エイティシックス―Ep.7 ―ミスト―
- 86―エイティシックス―Ep.8 ―ガンスモーク・オン・ザ・ウォーター―
- 86―エイティシックス―Ep.9 ―ヴァルキリィ・ハズ・ランデッド―
- 86―エイティシックス―Ep.10 ―フラグメンタル・ネオテニー―
楽天 → 86―エイティシックス―
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