スパイ教室

作者 竹町

あらすじ

世界大戦の終結後、多くの死傷者を出した現実を目の当たりにした世界中の国々が「戦争はコスパが悪い」と認識を改め、終戦から10年後の現代では剣や弓を用いた戦争ではなくスパイたちの情報戦が繰り広げられていた。

ディン共和国のスパイクラウスは成功率1割未満、死亡率9割とされる「不可能任務」を専門とするスパイチーム「灯」を創設する。

しかし選出されたメンバーはスパイ養成学校で落ちこぼれとみなされた一癖も二癖もある少女ばかりであった。

そして彼女たちを鍛えるクラウスの特訓とは・・「僕を倒せ」

そしてクラウスと彼女たちは1ヶ月後、不可能任務へと挑む。

その任務とは、かつてディン共和国最強とされるスパイチーム「焔」が過去に臨み壊滅した任務だった。

そしてクラウスは自身が別任務に当たっていた「焔」の生き残りであることを明かす・・・

この物語の魅力

ライトノベルでは珍しいスパイもの。毎回読者を騙すような仕掛けがあって面白い。

そして毎回騙されないように気をつけて読もうとするため、少し読むのに時間がかかりますw

メインキャラが多く、名前と特徴を覚えるのはちょっと大変です。ただ、毎巻スポットが当てられるメインキャラが変わるので、スポットの当たったキャラは覚えやすくはなってます。

「灯」のメンバーは一芸には秀でているものの、養成学校ではみんな落ちこぼれで各自問題や欠点を抱えています。

逆に言えば一人ひとりにしっかりと見せ場があり、盛り上がる場面でみんな決め台詞みたいなものも言ってくれるのでアニメ化しても映えそうです。

「灯」のメンバーの危なっかしさにハラハラし、少女たちが独自の一芸を持って逆転していく。

スパイものが好きな方、主人公最強系のファンタジーを読み飽きている方なんかにオススメです。

既刊

1 スパイ教室01 《花園》のリリィ
2 スパイ教室02 《愛娘》のグレーテ
3 スパイ教室03 《忘我》のアネット
4 スパイ教室04 《夢語》のティア
短編集 スパイ教室 短編集01 花嫁ロワイヤル
5 スパイ教室05 《愚人》のエルナ
6 スパイ教室06 《百鬼》のジビア

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