作者 御堂ユラギ
あらすじ
このラブコメ、みんな手遅れ。
俺、九重雪兎は女運が悪い。
昔から何かとトラブルに巻き込まれ、母親には疎まれ、姉には嫌われ、両想いだと思っていた幼馴染には告白前にフラれ、傷心中に嘘告される始末。
すっかり感情がぶっ壊れて色々と手遅れなんだけど――
「私が悪いの……全部私が――」
「ごめんなさいユキ! アレはそんなじゃなくて――」
何故か俺にトラウマを与えた女性達がチラチラこっちを見てる気がする……。
これは傷つきすぎて好意を受け止められなくなった少年と、そんな彼を傷つけてしまった女性達による、手遅れから始まる全く始まらない勘違いラブコメディ!
この物語の魅力・感想
タイトルから受ける印象で、主人公の九重雪兎にトラウマを与えた女子たちへ復讐するざまぁ系のラブコメかな?という印象で読み始めたんですが、斜め上って感じの展開でした。
タイトル通りヒロイン達にトラウマを与えられてしまう雪兎が傷つくことに慣れすぎて、自分はモテるわけがない、みんなから嫌われていると過剰に思い込み、周りを遠ざけている。
そんな痛々しい雪兎に対してトラウマを与えてしまったヒロインたちがそれぞれ自分のせいだと思い込み、雪兎を気にかけていくといった感じ。
ヒロインたちが誤解を解こう、正直に謝ろうとしているのに雪兎が受け入れられずヒロイン達から距離を置こうとしていくドタバタラブコメディ。
細かいところを見ると粗さがある感じですが、なぜか雰囲気というか勢い?みたいなものがあり面白い。
普通のラブコメに飽きてる人なんかにお勧め。
・Bookwalker
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