カノジョの妹とキスをした。４巻感想

作者：海空りく

今回の記事はネタバレを含みます！

読了していない方は読了してからこの記事を読むことを強くお勧めいたします！

シリーズの紹介はこちら　⇒　カノジョの妹とキスをした。

感想

カノジョの妹とキスをした。４巻（最終巻）を読みました。

結末は想像と違ってましたが、すごく面白かったです！

結末には賛否ありそうな感じがしますが、シリーズを全部読んできた感想としてこの物語の結末は納得のいく結末でした。

見方によっては真実の愛を求めた晴香が形だけの愛（家庭）を手に入れ、時雨は博道の心の拠り所（真実の愛？）にたどり着くという皮肉な結末に感じられました。

浮気というねじ曲がった形で始まった博道と時雨の関係は博道の優しさゆえにねじ曲がった形で最後まで行きついてしまいました。

時雨も博道のその優しさを愛していたため、その最後を許容するという読者にとっては納得半分悲しさ半分といった感じです。

1巻で愛情（猛毒）といった言葉が出てきたと思いますが、博道は時雨の愛情（猛毒）によって心を奪われ、晴香の愛情（猛毒）によって繋ぎ止められて、２人の愛情（猛毒）によって侵されてしまった博道は憐れとしか言いようがなかったです。

４巻で終わってしまいましたが、すごく楽しめるシリーズでした。

作者の海空りく先生には、またこういった振り切ったキャラたちが活躍する物語を書いていってもらいです。

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