異世界迷宮の最深部を目指そう

作者　割内タリサ

あらすじ

最高の素質（ステータス）を持つ少年が攻略するのは、異世界迷宮の最深部――！

「絶対におまえを助ける。そのためなら、僕は――!!」

見覚えのない回廊で目覚めた相川渦波（アイカワ・カナミ）は、魔物から受けた傷をラスティアラという美少女に治療してもらい、ここが非常にゲーム的な異世界であることを知る。

カナミは優遇されたステータスやスキルを武器に、美少女剣士のディアと『どんな望みでも叶う』と噂される迷宮の最深部に向けて突き進んでいく――。

これは少年が迷宮の最深部（しんじつ）を暴き、願いを叶える物語。

序盤は普通のどこにでもあるような異世界転生もののファンタジーといった感じ。

序盤から少し暗めの話の展開が続くので最初は読み進めるのに不安というかストレスがかかります。

しかし物語の謎が少しづつ明らかになっていくにつれ、爆発的に面白さが増していく。

１００層ある迷宮の最深部を目指す物語なのですが、１０階層ごとにいるボス戦がドラマ性があって面白く、

各ボスごとに戦う理由や過去があり、主人公とも一緒に冒険したり、技を教えてもらったり、戦うボスごとにいろんな物語が紡がれていきます。

そしてその階層のボスとの決戦となった時の戦闘の盛り上がりが尋常ではなく、その戦いには美しさすら感じてしまいます。

個人的には６巻のローウェンとの決闘は私が読んできたラノベ史上１番かもしれないくらい熱く美しい決闘でした。