作者 衣笠彰梧
今回も本編のネタバレを含みます。
未読の方は本編を読んでから見るようお願いいたします。
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感想
前巻は伏線の多い巻となっていましたが、今巻は伏線回収の多い巻となっており、いつものように日付が変わると同時にダウンロードして、読み始めたのですが、手が止まらないまま読了してしまいましたw
今巻は文化祭の様子がメインで描かれており、各クラスが表向きは平和的な戦いを繰り広げる中、主人公の綾小路は裏でいろいろ暗躍をしているようでした。
- 佐倉の退学で復讐を誓った長谷部とそれに付き合う明人への対処。
- 南雲生徒会長との戦いの約束と協力関係
- 低迷しかけている一之瀬クラスを憂う神崎へのアドバイス。
- 八神への対処
- 文化祭で行うメイド喫茶での売り上げ向上の秘策
長谷部や八神の問題はもっと時間をかけてやるものかと思ってましたが、思いのほかあっさりとかたがついて拍子抜けした感じはあります。
ホワイトルーム生である八神はもっと長期にわたって綾小路のライバル的存在になるのかと思っていたため、ちょっと意外でした。
でも、最後は『策士策に溺れる』といった感じで勝手な勘違いでベラベラと自白していたのはちょっと面白かったですw
八神がピエロになったせいで相対的に南雲生徒会長が綾小路のライバルポジションに格上げされてきたのも、今後の展開を考えると八神がライバルポジションにいるより(全校生徒を巻き込んでくれそうで)盛り上がりそうです。
あと、綾小路がメイド喫茶についてエロチシズムがどうとか語っている場面もシュールでよかったです。そしてその答えが茶柱先生というのが・・・・w
それと朝比奈なずな先輩は『ドジっ子先輩』、櫛田桔梗はと『強キャラ悪女』といった感じで、ここにきてキャラが定まったような感じですね。
傷を負った長谷部を説得する材料が、愛里の現在の頑張りというのも王道ながらこみあげてくるものがありました。
今巻は伏線回収、そして新たな展開の示唆といった内容だったのでとても面白く、何度も読み返したくなるような1冊でした。
・Bookwalker
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